2005年11月11日
新日鐵化学、フレキシブル回路基板材料の新工場 九州に竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学

 新日鐵化学は11日、九州製造所(北九州市戸畑区)で電子材料事業の主力商品であるフレキシブル回路基板用無接着剤銅張積層板(2層CCL)「商品名:エスパネックス」の新工場竣工記念式典を開催した。第6、第7と2系列の建設を進めていたが、7月の第6系列に続き、第7系列も本年12月には営業運転が開始できる見通しとなった。

 「エスパネックス」の工場は現在、木更津製造所(千葉県木更津市)に1〜5系列あり、年産能力は合わせて550万平方メートル。これに、九州製造所の第6系列(年産150万平方メートル)と第7系列( 同)が加わることで、年産能力は850万平方メートルとなり、世界トップの供給体制がさらに強固なものとなった。

 九州製造所は、化学品や炭素材料などを製造する同社の主力拠点で、各種インフラが備っている。立地面では韓国・中国・台湾へ近いことに加え、24時間の通関ができる北九州市国際物流特区に位置している。

 同社では、引き続き携帯電話の高機能化などを背景に需要の増加が見込まれることから、第8系列(年産150万平方メートル)、第9系列( 同)の増設についても検討中である。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=4103