2005年11月15日
PSの出荷、10月も国内向けが前年超え
前月に続き全ての需要分野がプラスに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の10月の出荷数量は7万9,589トンで前年同月を2%上回った。前月に続いての前年同月超えである。
 
 出荷のうちの国内向けは7万7,266トンで、前年同月を3%上回った。5ヶ月振りに前年同月を上回った9月に続いての前年超えである。電機・工業用、包装用、雑貨・産業用、FS用--の4部門全てが前月同月を上回っている点が注目される。もっとも、これには値上げ前の前倒し需要の発生も少なからず作用していると見られる。電機・工業用では記録メディア向けが、また包装向けではHIシートがそれぞれ大きく伸びたという。
 
 一方の輸出は2,323トンで、前年同月を20%下回った。7ヶ月連続の前年同月割れである。各社が採算割れの商談を徹底的に回避して特定用途に絞っているためと見られる。

 生産は8万9,404トンで、前年同月を10%下回った。定修差と減産によるもの。これで6ヶ月連続の前年同月割れとなった。この結果、月末在庫は8万4,781トンで、前月よりさらに5%減って今年最小規模まで縮小した。年初に比べて2万トンの減少となっている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1132027746.pdf