2001年09月13日
PSPの出荷、8月もトレー反の不振が響き前年割れ
1~8月の累計も前年同期の5.4%減と低調
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 発泡スチレンシート(PSP)の8月の出荷数量は1万270トンとなった。前年同月の実績を4.4%下回っている。3ヵ月連続の前年比割れである。メーンのトレー用原反の出荷が14.5%もの減少となったのが響いている。関係業界の間には、要因の一つとして、容器包装リサイクル法の施行に伴う製品の薄肉化を挙げる向きが多い。
 
 ただし、他の品種は全て前年同月を上回っている。そのなかでは、ラミネート丼用が9%増となっている点が特に目を引く。
 
 これに伴う1~8月の累計は8万,940トンとなった。前年同期を5.4%下回っている。この場合も、トレー用原反の大幅減(15.9%減)が主因といえる。反面、ラミネート用は丼用を中心に好調で前年同期を9%上回っている。
 
 8月の出荷実績と1~8月の累計は次の通り。かっこ内は前年比。
 
 《2001年8月》
 ▽トレー用原反    4,650トン( 85.5%)
 ▽一般用原反     2,270トン(106.1%)
 ▽小計        6,920トン( 91.3%)
 ▽ラミネート丼用   2,190トン(109.0%)
 ▽ラミネート一般用  1,160トン(100.9%)
 ▽小計        3,350トン(106.0%)
 ▽合計       10,270トン( 95.6%)
 
 《1~8月累計》
 ▽トレー用原反   38,220トン( 84.1%)
 ▽一般用原反    16,880トン(101.9%)
 ▽小計       55,100トン( 88.8%)
 ▽ラミネート丼用  17,810トン(110.5%)
 ▽ラミネート一般用  9,030トン(106.2%)
 ▽小計       26,840トン(109.0%)
 ▽合計       81,940トン( 94.6%)