2005年11月22日
ポリオレフィンの価格交渉がすべて決着
ラミ大手需要家も値上げに同意
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社と一部の大手需要家との間で最終的な話し合いが続けられていた第6次価格修正交渉が先週末までで完全に決着した。これによって、ポリオレフィン各樹脂は全て10月の出荷分から新価格に切り替えられることになった。
 
 今回の第6次(今年に入ってからは第2次)値上げについて最後まで受け入れを渋っていたのは、大手コンバータと大手PPフィルムメーカー。いずれも、従来のレジン価格の上昇分さえ製品価格に転嫁できていないので到底容認できないと強く反発してきた。しかしその後、レジンの第4〜5次値上げ見合いの製品価格是正が実現、また今回の第6次値上げがこれまでにない大幅なナフサの高騰に対応してのものであって回避し切れる性格のものでない点についての認識も深まってきたことから徐々に受け入れに傾いてきていた。
 
 今回の妥結の結果、ポリオレフィン各社が目標に掲げてきたキログラム20〜25円の引き上げのうち同20円の修正が実現したと見られる。1キロリットル当たり4万5,000円のナフサ価格見合いの価格体系が整備されたことになる。ただし、実際の今年第4・四半期のナフサ価格は同4万7,500円前後となる公算が濃厚となってきている。このため、依然として採算割れの状態から脱却できないでいると述べるポリオレフィンメーカーが少なくない。