2005年11月22日
アジアのオレフィン相場が続落
極東のエチレンはトン800ドル割
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社によると、アジア地域におけるオレフィンのスポット相場が先週初頭以降さらに下がってきた。
 特に極東の相場の軟化が目立つ。先週末における平均CFR価格は、極東のエチレンがトン当たり765ドル、プロピレンが895ドル、東南アジアのエチレンが855ドル、プロピレンが950ドル--となっている。
 
 エチレンもプロピレンも、9月末時点ではアジア全域で同1,000ドル強のレベルにあった。それが1ヵ月半たった現在では最大で250ドル、最小でも150ドルもの値下がりとなっているわけ。これには、ポリオレフィンなど汎用石油化学製品に対する中国の需要不振と市況の軟化が大きく影響しているといえる。
 東南アジアの相場が極東を若干上回っているが、これは欧米からのオレフィンの流入がハリケーンの襲来等で停止したことによって同地域の需給が極東に比べればさほどルーズになっていないためと見られる。