2005年11月25日
三菱化学と山形大学「新規ポリマー材料」で包括的研究協力
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は25日、国立大学法人山形大学(本部:山形県山形市、仙道 富士郎学長)と、新規ポリマー材料の開発を目的とした包括的な研究協力を推進していくことで一致したと発表した。
 
 このほど両者間で具体的な研究テーマを以下のとおり決めた。
(1)三菱化学グループの研究プロジェクトのなかで、高機能・高性能ポリマー材料の開発と基盤技術の高度化について、平成22年3月まで当面5年間の予定で両者が提携し、研究開発を推進する。
(2)山形大学内に共同研究の場を設け、同大学工学部機能高分子工学科を中心とした研究者チームが当該プロジェクトに参画する。事務局は、同大学東京サテライトオフィス内に設置する。
(3)三菱化学は、山形大学に研究員を派遣するとともに研究資金を拠出する。

 山形大学は、これまで一貫して産学連携を進め、とくに高機能性高分子材料の開発では、研究成果の事業化・実用化を目的とした研究に力を入れてきた。
 
 今回の連携では、大学側のシーズを企業側のニーズにマッチングさせるだけでなく、大学側からも積極的にテーマ提案をする枠(インキュベート枠)を設定し、大学全体の総合力が十二分に発揮できるようにした。

 三菱化学は、今年度からの中期計画で「自動車用ポリマー材料」や「非枯渇資源(植物由来資源)」を、研究開発の重点対象と位置づけてきた。今回の共同研究内容である高機能・高性能ポリマー材料の開発と基盤技術の高度化は、これらを実現する上で欠かせないキーテクノロジーになるとしている。

 なお、三菱化学はこのほか、産業技術総合研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、京都大学、東北大学、東京工業大学、山口大学、大連理工大学などと産学連携を行っている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1132885113.doc