2005年11月28日
旭化成ケミ、中国にシクロヘキサノール製造技術供与
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ

 旭化成ケミカルズは28日、中国石家庄市の石家庄焦化集団有限責任公司(SHIJIAZHUANG COKING & CHEMICAL GROUP CO., LTD、以下SCCG社)にシクロヘキセン法シクロヘキサノール製造技術をライセンスする契約を締結したと発表した。

 シクロヘキサノールは、ナイロン66及びウレタンの中間原料であるアジピン酸とナイロン6の中間原料であるカプロラクタムの製造原料となる。ベンゼンを原料としたシクロヘキセン法シクロヘキサノール製造プロセスは、経済性に優れ、かつ、廃棄物が少なく環境に優しいなどの特徴をもっている。
 
 1990年から水島製造所(岡山県倉敷市)で商業生産を開始し、その後増強を重ねて、現在は年産170,000トン能力。
 
 一方、SCCG社は、コークス関連製品を中心に事業展開している。同社は、SINOPEC傘下の石家庄化繊有限責任公司が進めているカプロラクタムプラント新設計画に合わせて、自社のベンゼンの付加価値アップとなる、シクロヘキサノールプラントの建設について検討しできた。その結果、旭化成ケミからの技術導入を決めた。

 SCCG社は年産100,000トンのシクロヘキサノールプラントを石家庄市郊外の新開発区に建設する。完成は07年秋の予定。石家庄市は北京から南西280キロにある河北省の省都。新開発区は河北省政府と石家庄市政府が中心となって開発している工業団地で、シクロヘキサノールはその中核となるプラントとして期待されている。

【 SCCG社の概要】
(1) 本社:中国河北省石家庄市淡固大街23号
(2) 代表者:社長 Liu Junli
(3) 事業内容:コークス、ベンゼン、アンモニア、過酸化水素、都市ガス等約30種類
(4) 資本金: 3億元(2004年末)
(5) 売上高:15.3億元(2004年末)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1133155362.doc