2005年11月29日
10月の鉱工業生産動向「緩やかながら上昇」と上方修正
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省が29日発表した10月の鉱工業生産速報によると、生産指数(2000年=100、季節調整済)は102.1と、前月比0.6%上昇した。出荷は105.7で同1.7%の上昇となった。輸出向けの半導体製造装置や反応用機器が好調だった一般機械を中心に、電気機械、情報通信機械など、幅広い業種で生産が活発だった。
 
 化学工業(除く医薬品)は、生産指数が100.0で、前月比0.9%上昇した。出荷は102.3で同2.5%の上昇、在庫は101.1で同0.5%減少した。合成ゴムやポリプロピレン、頭髪用化粧品などの増産が寄与した。
 
 プラスチック製品工業の生産指数は94.5で前月比0.1%低下した。出荷は96.3で同0.5%の上昇、在庫は97.4で同0.4%の低下となった。プラスチック製フィルム、シート、パイプ等の出荷が増えた。
 
 経産省では生産動向の概況について、「鉱工業生産予測調査によると、11月、12月とも上昇を予測しており、総じてみれば、生産は緩やかながら上昇傾向にある」と、これまでの「横ばい」としてきた基調判断を変更し、13カ月ぶりに上方修正した。