2005年11月29日 |
昭和電工、新中計「プロジェクト・パッション」発表 |
個性派企業の追求で営業利益率10%目指す |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の高橋恭平社長は29日記者会見し、06年1月からスタートする新中期経営計画「プロジェクト・パッション」の概要を明らかにした。 高橋社長はまず、同プロジェクト策定の理念について「今年末で終了する中計“プロジェクト・スプラウト”の成果を踏まえて、個性派企業を追求することによって企業価値をさらに高め、あらゆるステークホルダーに貢献する“社会貢献企業”を目指す」と説明。 「プロジェクト名のパッションは、当社のDNAといえる“飽くなき執着心を持って困難な目標へ向かって挑戦し続ける”ことを意味するもので、その成否の鍵は人間力すなわち1人ひとりの情熱と力を糾合させることにある」と強調した。 新中期経営計画「プロジェクト・パッション」の期間は06−08年の3年間。内容は、今回新たに取りまとめた2010年における「ターゲットイメージ」(係数イメージと企業イメージ)を実現するためのアクションプログラムとしての性格をもつ。 「新規成長ドライバーの育成加速」「利益の持続的拡大」「財務体質の改善」の3点を成長への基盤確立に向けた最重点課題に置いた。 2010年の「ターゲットイメージ」は、営業利益1,000億円、営業利益率10%、D/Eレシオは1.0倍とした。このイメージを実現していくためのアクションプランとして、08年の目標を売上高:9,400億円(05年8,100億円)、営業利益:850億円(560億円)、営業利益率:9.0%(6.9%)、ROA:8.5%(6.1%)、期末有利子負債:4,000億円(4,500億円)、D/Eレシオ:1.4倍(2.28倍)と設定した。 一方、事業戦略については、全ての事業部門を「次世代テーマの創出」「育成」「成長ドライバー」「キャッシュカウ」に分類し、各事業のミッションを明確化していくことで効率よく営業利益を確保する。このうち最も期待の大きい「成長ドライバー」には、ハードディスクと半導体プロセス材料の2本を柱を据えグループの成長をけん引する。 また「次世代テーマー」にはIT・ケミカルズ、半導体デバイス、エネルギーデバイス、ディスプレイ・照明モジュール、自動車部品、環境エネルギーの6つのSMUを設置して経営資源を重点配分していくとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1133240304.doc |