2005年11月29日
化学品の10月の輸入、多くが前年を割り込む
主要品目の前年超えはメタノールとPPだけ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 財務省がまとめた10月の輸入通関速報によると、化学製品の10月の輸入数量は多くの製品が前年同月を割り込むかたちとなった。

 主要化学製品の中で、前年同月を上回ったのはメタノールとPPだけとなっている。注目のオレフィンは、エチレンがゼロとなり、ピロピレンも前年同月の3,100トンがわずか275トンに縮小している。年初から大幅な前年超えが続いていたL-LDPEも20.8%減となっている。

 反面、メタノールは15.1%増となり、またPPはホモポリマーが31.1%、コポリマーが34.9%それぞれ前年同月を上回っている。

 主要化学品の10月の輸入通関数量は以下のとおり。かっこ内は前年同月比。右は累計。
▽エチレン=ゼロ       84,337(122.2%)
▽プロピレン=275(8.9%)  29,947(97.5%)
▽BZ=6,148=67.6%)  155,916(96.4%)
▽トルエン=3,006(18.7%)  67,516(45.8%)
▽EDC=10,492(48.3%)   120,354(81.2%)
▽メタノール=146,148(115.1%)  1,678,467(1-3.1%)
▽L-LDPE=12,889(80.3%)   175,749(118.6%)
▽HDPE=1,705(88.7%)    26,740(217.8%)
▽PP-H=2,270(131.1%)   26,296(151.4%)
▽PP-C=7,063(134.9%)   78,354(100.7%)
▽PC=5,480(89.4%)   80,95(151.2%)
▽PET=36,065(91.9%)  375,169(110.9%)