2005年11月29日
日立化成 応力緩和型異方導電フィルムで基本特許取得
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日立化成工業

 日立化成工業は29日、電子部品接続に用いられる異方導電フィルム(Anisotropic Conductive Film、同社製品名:アニソルム)において、多様化された電子部品に対して適用可能な応力緩和型異方導電フィルムの基本特許を取得したと発表した。

 異方導電フィルムは、主に液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの回路接続に用いられる接着剤で、微小回路を一括して接続するための基幹技術として幅広く利用されている。同社は1984年に世界に先駆けて同製品の製造販売を開始し、以来世界第1位のシェアを誇っている。

 同社は、本技術に係る発明を1997年に特許出願し、2002年に特許査定を得た。その後、特許の有効性について異議申し立てがあり、2003年から係争を行ってきたが、本年4月、知的財産高等裁判所の初判決日における唯一の原告企業勝訴を経て、このほど、特許庁により特許権を維持する旨の決定が行なわれた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1133241441.pdf