2005年11月30日
カーボンブラックの出荷、10月も前年超えに
生産は輸出の減少で3ヶ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が29日に集計したところによると、カーボンブラックの10月の生産量は6万8,430トンで前年同月を2.0%下回り3ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 しかし一方の出荷量は7万2,939トンで前年同月を2.5%上回り、9月に続いての前年同月超えとなった。
 
 10月の生産が引き続き前年を下回ったのは、輸出が3ヶ月連続の前年同月割れとなったことによるものと見られている。一方の出荷が9月同様に順調な伸びとなったのは、ゴム用ファーネス向けが着実な成長と遂げた(2.8%増)のと、輸入が大幅に縮小した(32.7%減)ためと見られる。
 
 この結果、月末在庫率は9月より9ポイント低下して78%になった。今年に入って最も低い率となった。
 
 1〜10月の累計は、生産が前年同期比0.7%増の67万1,036トン、出荷が同0.6%増の66万8,441トンとなった。