2005年11月30日 |
日化協「RC世界憲章」承認、環境・安全に関する基本方針も改訂 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学工業協会 |
日本化学工業協会(会長:大橋光夫・昭和電工会長)は30日、レスポンシブル・ケア世界憲章の承認に基づき「環境・安全に関する日本化学工業協会基本方針」を改訂したと発表した。 レスポンシブル・ケア(RC)とは、化学物質を扱うそれぞれの企業が化学物質の開発から廃棄に至るすべての過程で自主的に「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し社会と対話するという高い理念に基づく活動だが、世界的に化学物質管理の充実が求められるなか、ICCA(国際化学工業協会協議会)が推進する「RC世界憲章」とともに、日化協の基本方針も改定し強化した。 改訂ではとくに、プロダクト・スチュワードシップ(サプライチェーンを包含したグローバルな化学物質管理)の中で、化学製品の川下業界との緊密な連携のさらなる強化を目指すものとした。 「RC世界憲章」と「環境・安全に関する日本化学工業協会基本方針」の概要は次の通り。 【RC世界憲章】 (1)RC基本原則の採用 (2)各国におけるRCプログラムの基本要件の実践 (3)「持続可能な発展」の推進 (4)継続的なパフォーマンスの改善と公表 (5)プロダクト・スチュワードシップの強化 (6)化学産業のサプライチェーンにおけるRCの普及と促進 (7)説明責任を果たす為、ICCAが推進するグローバルな管理活動の強化に対する支持と 協力 (8)広く内外のステークホルダーの期待に応える為、地域、国及び世界的規模の対話活動を更に拡大 【環境・安全に関する日本化学工業協会基本方針】 (1)製品の全ライフサイクルにわたり環境・安全・健康について継続的改善に努め、その成果を社会に公表する。 (2)事業活動が、人及び環境に悪影響を及ぼさないよう管理すると共に、製品の輸送、保管、廃棄に際して、環境・安全・健康に配慮する。 (3)省資源及び省エネルギーを一層推進し、廃棄物削減及びその有効活用に努める。 (4)製品及び操業について、行政及び市民の関心に留意し、正しい理解が得られる様必要な情報を開示し、対話に努める。 (5)リスク評価及びリスク管理の一層の充実を図り、化学物質管理の強化を世界と協調して推進する。 (6)法律・基準を遵守するとともに、自主的取り組みの推進により、更なる向上に努める。 (7)活動の説明責任を果たす為、ICCAが推進するグローバルな管理活動の強化を支持し それに協力する。 (8)広く内外のステークホルダーの期待に一層応える為、地域、国及び世界的規模の対話活動を更に拡大する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1133313755.doc |