2005年12月02日
プラ製容器包装の引き取りは順調な伸び
再商品化はコークス炉利用が大幅に拡大
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が1日に集計したところによると、同協会が容器包装リサイクル法に沿って10月中に全国の市中村から引き取った使用済み(家庭からの分別収集)プラスチック製容器包装の総数量は4万3,063トンとなった。前年同月の実績を14.7%上回っている。また、4月からの累計は前年同期比21.6%増の30万9,866トンとなった。自治体からの引き取りが思うように進まなくなっているPETボトルと異なり、引き続き順調に進展している。
 
 総引き取り数量には、白色の発泡スチロール製食品用トレーも含まれる。ただし同トレーの多くはトレーメーカー自身で回収されているので自治体による分別収集と同協会への引渡し数量は極めて小規模にとどまっている。10月の実績は82トンであり、これを除く4万2,981トンが、いわゆるその他プラスチック製容器包装となっている。同容器包装の10月の対前年同月比は14.7%増となる。類型は30万9,308トンで前年同期を21.7%上回っている。
 
 このように引き取りがスムースに進んでいるため、同協会の委託先における再商品化(リサイクル)数量も同様に順調に拡大している。その他プラ製容器包装の10月の再商品化数量は3万3,766トンで、前年同月を25.9%上回っている。4月からの累計は19万6,509トンで前年同期比は16.0%増となっている。
 この中では、コークス炉化学原料化が大幅な伸びを遂げている点が注目される。4月の処理数量は1万5,880トンで、前年同月を46.2%上回った。累計は9万6,163トンで、前年同期比は31.8%増となっている。また、プラスチック製品化も、絶対量こそコークス炉化学原料化を下回るものの伸び率はきわめて高い。10月の実績は7,859トンで51.8%増、4月からの累計は5万249トンで61.5%増となっている。
 反面、高炉還元剤化は10月が前年同月の41.0%減、4月からの累計が前年同期の39.7%減と大幅に縮小している。