2001年09月12日 |
8月のエチレン生産量、前年同月の6.7%減 |
平均稼働率は94.5%に低下 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工、三井化学、三菱化学、経済産業省 |
経済産業省製造産業局が12日に発表したところによると、わが国の8月のエチレン生産量は11社合計で62万0,800トンとなった。前月に比べると10.6%多い。しかし前年同月に比較すると6.7%の縮小となる。平均稼動率は94.5%となっている。 8月の総生産量が前月を10.6%上回ったのは、7月上旬から定修を実施していた三井化学・千葉と大阪石油化学・堺の両工場のエチレンプラントが8月初旬に定修を完了して稼動を再開したためと見られる。 一方前年同月を6.7%下回ったのは、昨年10月に昭和電工・大分の年産22万1,000トン能力の第1エチレンプラントが、また今年1月に三菱化学・四日市の同27万6,000トン装置がそれぞれ操業を打ち切ったため全体の設備能力が縮小したことと、多くのセンターが内外需の後退に対処して操業率を引き下げたことが重なったせいと見られている。 月間平均操業率94.5%は、この3年で最も低い率である。昨年12月の96.1%が過去3年では最も低かったが、8月はそれを1.6ポイント下回った。今年に入ってからの各月の推移は、1月から順に99.9%、102.0%、97.8%、99.4%、99.4%、97.5%、96.5%--となっている。 なおこの結果、今年1月から8月までの生産量の合計は487万7,300トンとなった。前年同期を4.1%下回っている。 |