2002年05月29日
4月のフィルムの輸入、PEは縮小、PPとPETは増加
1~4月の累計はいずれも前年同期を下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が29日にまとめた4月の輸入通関統計によると、ポリエチレンフィルムの4月の輸入数量は前年同月を4.7%下回ったが、ポリプロピレンフィルムは逆に7.3%の増加となり、またポリエステルフィルムも9.6%の伸びとなった。PEフィルムではマレーシア品が、またPPフィルムとPETフィルムでは韓国製品が依然としてそれぞれ他の国の製品を大きく引き離している。
 ただし、1~4月の累計は3製品いずれも前年同期の実績を割り込んでいる。PEフィルムは6.8%、PPフィルムは1.8%、PETフィルムは2.4%それぞれ縮小している。同じプラスチック包装の輸入でも、引き続き大幅な伸びを遂げているPE袋とは逆の現象を呈しているわけ。PE袋と異なり、輸入品が国産品を機能面でしのぐところまできていないことがその要因と見られている。
 
 各フィルムの4月の輸入通関数量と1~4月の累計は以下の通り。かっこ内は前年比。
 ▽PEフィルム =4月5,860トン( 95.4%)。累計21,449トン( 93.2%)
 ▽PPフィルム =4月2,569トン(107.3%)。累計10,483トン( 98.2%)
 ▽PETフィルム=4月5,434トン(109.6%)。累計18,800トン( 87.6%)