2005年12月09日
来年は多くのエチレン装置が定修で運休
合計8基が定修、うち3基が3〜4月に集中
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 来年はエチレンプラントの定修・運休が例年以上に多くなることが確定した。合計15基のエチレンプラントのうち8基が運休する。今年を2基上回る。
 
 3月〜4月には山陽石油化学・水島、昭和電工・大分、東ソー・四日市の3地区で合計年産151万6,000トンプラントが、続く5〜6月には京葉エチレン・千葉と三菱化学・鹿島の合計109万5,000トン装置がそれぞれ運休する見通し。この結果上期だけで5基合計261万1,000トンプラントがそれぞれ1ヶ月止まることになる。残る3基は大阪石油化学・境、東燃化学・川崎、出光興産・徳山の各工場のプラントで、運休期間は7月から10月にかけてとなる。したがって、来年の石油化学製品の需給バランスは特に3〜6月にこれまで以上に引き締まることになりそう。
 来年は日本以外のアジアの国々でも多くのエチレンプラントが定修で運休する予定にある。韓国、タイ、マレーシア、台湾の各国で合計12基が運休する見通し。このためアジア地域全域でも石油化学製品の需給バランスは引き締まると見る関係者が多い。