2005年12月12日
ポリオレフィンの中国向け価格が一段安
12月分はかろうじてCFRトン1,000超え
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、ポリオレフィンの中国向け価格が12月に入って一段安となっている。需給の変化に敏感な中国の需要家の多くが、北・南米の特需の終息によってアジア地域の需給バランスが急速に緩和してきたのを睨んで値下げ圧力を強めてきたことによるもの。
 
 直近のトン当たりの主だった契約CFR価格は、HP-LDPEが1,030〜1,050ドル、L-LDPEが1,020〜1,040ドル、HDPEが1,010〜1,030ドル、PPホモポリマーが1.030〜1,060ドル--となっている。10月末決着の11月渡し分に比べるとおおむね100ドルダウンといえる。わが国のポリオレフィンメーカーに取っては、ナフサ価格が予想以上に上がっているだけに厳しい事態ということになる。
 
 来年1月分については、今週半ばからサウジアラビア、韓国、台湾、日本など各国と中国の需要家ならびにトレーダとの間で交渉が始まる見通し。中国側が引き続き買い控えの姿勢を維持していくと各国ともさらに苦戦を強いられる。