2005年12月12日
ナフサのスポット相場が急反発
オープンスペックのC&F/ジャパン530ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が各地で急反発してきた。寒波の襲来に伴う原油のスポット相場の反騰に誘発されてのもので、エチレンセンター筋によると、先週末のオープンスペックのC&F/ジャパン価格の平均はトン当たり534ドルとなった。1週間前に比べると34〜35ドル高となっている。北西欧のCIF価格は511ドルで、同じく1週間前に比較すると36ドル前後の値上がりということになる。C&F/ジャパンとCIF/NWEがともに500ドル超えとなったのは11月4日いらいのこと。
 
 1週間単位で捉えると、C&F/ジャパンの先週の平均は516ドルで先々週を29ドル上回っている。一方のCIF/NWEは494ドルで、38ドル高となっている。
 うちC&F/ジャパンの先々週の平均は486ドルで、今年8月の第1週の498ドルいらい4ヶ月振りの500ドル割れとなった。それがわずか1週間で再び500ドルを大きく突き抜けるかたちとなったわけで、このため石油化学業界全体に衝撃が走っている。
 大手商社やエチレンセンターの多くは、北米が暖冬に転じてそれが中長期にわたって継続しない限り原油のスポット相場が高止まりし、したがってナフサのスポットも高水準に張り付いたまま推移していくと予想している。