2005年12月12日
PE袋の来年1Q分の価格交渉が決着
輸入品も国産品も中心値が7〜8%アップ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン袋大手とスーパーやコンビニ店との間で進められてきた来年1〜3月期の納入分の価格交渉が先週末までで全て決着した。
 PE袋各社が希望していた10〜15%幅の値上げは受け入れられなかったものの、最大で10%、最も上げ幅が小さいケースでは5%の修正が認められたもよう。平均では7〜8%の値上げとなりそう。
 
 今回の価格修正の交渉は、依然として増加の一途をたどっている輸入品先導ベースで進められてきた。サプライヤーである大手PE袋メーカーは、主たる生産拠点となってきている中国などアジア地域における原料レジンの高騰と最近の円安の進展によって特に輸入品の採算悪化が深刻になっているとして10〜15%の値上げを打ち出し、量販店各社の説得に努めてきた。これに対して量販店側も採算悪化を理由に上げ幅の大幅な縮小を主張、結局は間を取るかたちでの決着となった。
 
 もっとも、PE袋メーカーによると今回の製品値上げは原料レジンの第4〜5次値上げ分の転嫁にすぎず、10月から11月にかけて実施された第6次値上げ分の転嫁は来春になってからの課題として残っているという。