2005年12月13日
PSの出荷、11月は3ヶ月振りに前年を下回る
内需が11%減、9〜10月の先行需要の反動か
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が13日に集計したところによると、PSの11月の生産量は7万6,813トン、一方の出荷量は7万2,789トンとなった。前年同月に対比すると、生産は2%減で小幅の縮小にとどまっているが、出荷は13%減という大幅な落ち込みになっている。
 
 生産は5月以降7ヶ月連続の前年同月割れとなった。1〜11月累計は82万7,843トンで、前年同期を4%下回っている。
 出荷は3ヶ月振りの前年同月割れである。出荷のほとんどを占める国内向けが11%減の7万1,011トンと3ヶ月振りの前年同月割れになったことによるもの。9月から10月にかけて発生した値上げ前のいわゆる前倒し需要の反動が出たと見られる。電機工業用、包装用、雑貨産業用、FS用の全需要分野がマイナス成長となっている。
 これに伴う内需の1〜11月の累計は79万9,167トンで、前年同期を5%下回っている。
 輸出は11月も低調であった。総輸出量は1,778トンで、前年同月を48%下回っている。各社とも特定用途に限定した輸出に徹していることによるもので、これで8ヶ月連続の前年同月割れとなった。1〜11月計は2万7,867トンで、前年同同期を18%下回っている。