2005年12月13日
SMの出荷、11月も輸出の増加で前年を2%上回る
国内向けはPSの減産継続で前年割れが続く
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、SMの11月の生産量は28万9,422トン、出荷量は29万7,400トンとなった。前年同月比は生産が1%減、出荷が2%増ということになる。生産は5ヶ月振りの前年同月割れとなった。出荷は6ヶ月連続の前年同月超えである。
 
 出荷が11月も前年を上回ったのは、輸出が引き続き好調で前年を16%上回って13万7,591トンとなったため。同月の輸出比率は46.3%となっている。
 しかし一方の国内向け出荷は15万9,809トンで前年同月を7%下回った。今年に入ってから全ての月が前年同月割れとなっている。最大消費分野のPSの減産が続いていることが大きく影響している。また、EPSとABSの不振も少なからず作用している。合成ゴム向けは好調を維持している。
 
 この結果、1月から11月までの累計は、生産が307万8,718トン、出荷が321万4,215トンとなった。出荷のうち国内向けは177万5,318トン、輸出は143万8,897トンとなっている。前年同期比は、生産が1%増、出荷が2%増となっている。出荷が前年を上回っているのは、輸出が13%増となって国内向けの6%減をカバーしたため。
 
 一方の11月末在庫は7万4,948トンで、前年同月を8%下回っている。在庫率は0.25ヶ月分にすぎない。