2005年12月14日
EPSの出荷、11月も前年をわずかに下回る
メーンの水産用の不振が大きく影響
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が14日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の11月の総出荷数量は1万6,626トンとなった。前年同月の実績を1.3%下回っている。これでEPSの月間出荷数量は6ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 11月の出荷が前年同月を割り込んだ最大の要因は、最大消費分野である水産用(魚箱用)が6.4%減となったことにある。これで同分野向けは7ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 もう一つの要因は、その他成型品用が6.9%減となって再びマイナス成長に戻ったことにある。農業用は34.4%増、また家電用は10.9%増とともに大幅な伸びを遂げとげ、ブロック用も3.3%増と健闘したが、水産用とその他成型品用の落ち込みをカバーするまでには至らなかった。
 
 この結果、今年1月から11月までのEPSの総出荷数量は16万6,288トンとなった。前年同期を4.7%下回っている。一枚焼き以外の全ての分野が前年を下回っている。中でもメーンの水産用が6.5%減となっているのが大きく影響している。

 EPSの需要分野別の11月の出荷実績は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの05年11月の出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1134566028.htm