2005年12月21日
アジアに塩ビ産業の国際的連合体「APVN」が発足
環境、安全問題で日本の経験活かす
【カテゴリー】:行政/団体(海外)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は21日、アジア太平洋地域の塩ビ関連産業界と、環境保全や安全・健康問題に関する情報交換を組織的に行なうため、このほど日本に有限責任中間法人・APVN(Asia Pacific Vinyl Network)を設立したと発表した。
 
 参加国・地域は、中国をオブザーバーに、現在塩ビを生産しているインド、インドネシア、オーストラリア、韓国、シンガポール、タイ、台湾、日本、パキスタン、フィリピン、ベトナム、マレーシアの全12カ国・地域。事務局はVECに置き、代表理事には同協会海外ワーキンググループリーダーの堀比斗志氏(東ソー構造改革本部参事)が就任した。
 
 VECでは1999年から、アジア各国の塩ビ産業界と情報交換を中心とした組織的な活動を行ってきたが、より連携を強めるため組織を法人化することにし、今月12日付で同法人を設立した。

 中原茂明会長(トクヤマ社長)は、「日本では環境や安全、リサイクルといった問題にようやく正しい理解が得られるようになったが、数年前に日本で起こったようなことが今、アジアの国で起ころうとしている。日本のこれまでの経験を国際的な舞台で活かしていくようにできればと期待している」と語った。