2005年12月22日
SMもアジア各地で定修が来春に集中
供給能力の大幅縮小が必至
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 SM(スチレンモノマー)メーカーと大手商社各社の調べによると、アジア地域ではSMメーカーの多くが来年春に集中するかたちで定修を実施することがはっきりした。エチレンやPH同様に来春はSMも定修ラッシュとなるわけで、これによって上期のSMの供給能力が大幅に縮小するのは必至となってきた。
 
 これまでに判明している来春の定修予定企業は、台湾・TSMC(年産能力34万トン設備)、同・GPPC(同13万トン)、韓国・DONGBU(同11万トン)、同・LG DAESN(同16万トン)、同・Lotte DAESN(同32万トン)、同・LG CHEMICAL(同33万トン)、同・SAMSUNG(同25万トン)、旭化成ケミカルズ(同79万トン)、出光興産(同21万トン)、電気化学(同24万トン)、三菱化学(同37万1,000トン)、新日鉄化学(同19万トン)、日本スチレンモノマー(同23万2,000トン)--の各社。
 
 需要は、中国を中心に着実な伸びを遂げるとみられており、しかも従来のような米国からの流入がほとんどない見通しなだけに、この間の需給はかつてないほどタイトになる公算が濃厚と言えそう。