2005年12月26日
PTAの対中輸出価格、12月分は860ドル
三井化学等日本側各社の希望が通る
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学

 三井化学、三菱化学など日本のPTA各社が中国のポリエステルメーカーとの間で進めていたPTAの12月分の輸出価格交渉は、トン当たりCFR860ドルとすることでほぼ話し合いがまとまった。
 
 11月の価格は同890ドルであったので、12月は同30ドル安ということになる。今年下期に入ってからの最高値となっている10月に比べると同60ドルの下降となる。
 もっとも、今回の交渉は、原料PXの12月の価格が11月に比べて160ドル安となったのを念頭に置いて日本側が提示した価格を中国側が全面的に受け入れることにした結果決着となったもの。日本側各社の希望価格がそのまま容認されるのは極めてまれ。
 これには、中国側ユーザー各社がPXの価格動向からいって11月分をこれ以上下回る価格で入手するのは困難と判断したことが大きく作用していると見られる。引き合い数量も盛り返す傾向にある。