2005年12月26日
三菱化学、インドでPTA年産80万トン増設
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は26日、インドのテレフタル酸(PTA)増設計画が決ったと発表した。現在西ベンガル州で同事業を展開中のエムシーシー・ピーティーエー・インディア社(MCPI)が第2期計画として、現有設備(年産47万トン)に隣接して、新たに1系列年産80万トンと、1系列としては世界最大規模の大型プラントを建設する。06年1月に着工し、08年6月完成の予定。総投資額は3億7000万ドル(約426億円)。

 同社はこれまで、成長市場をターゲットにPTA事業を拡大してきた。工場は現在日本・韓国・インドネシア・インド(MCPI)の4拠点、合計能力は年産311万トンで、世界シェアの11%を確保。さらに中国寧波に建設中の年産60万トン設備が06年第4四半期に完成の予定だ。

 一方、インドも人口・経済の伸びとともにポリエステル関連製品の生産が拡大している。05年のPTA需要は230万トンと見られているが、供給能力の不足から一部を輸入品に頼っている。今後も年率10%以上の高い伸びが見込まれている。
 
【エムシーシー・ピーティーエー・インディア社の概要】
(1)社名 :MCC PTA India Corporation Private Limited
(2)設立 :1997年2月
(3)資本金 :約1億3千5百万米ドル(約155億円)
(4)株主構成 :三菱化学66%、西ベンガル州産業開発公社(WBIDC) 5%、三菱商事9%、双日8%、丸紅5%、トーメン5%、住金物産2%
(5)本社所在地 :インド西ベンガル州コルカタ
(6)工場所在地 :西ベンガル州ハルディア(コルカタから130km南)
(7)製造能力 :高純度テレフタル酸年産47万トン
(8)社長 :池川喜洋
(9)従業員数 :約700名

<第2期プラント計画の概要>
(1)高純度テレフタル酸製造プラント
(2)設備能力 :年産80万トン(1系列)
(3)プロセス :三菱化学最新技術
(4)完成時期 :2008年6月(工期:30ヶ月)
(5)総投資額 :3億7千万米ドル(約426億円)
(6)立地 :現在稼動中の第1期プラントの西隣

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1135568461.pdf