2005年12月27日 |
三井・出光の千葉フェノール、需要好調で能力増強 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:出光興産、三井化学 |
三井化学、出光興産の両社は27日、フェノール樹脂やビスフェノールAの市場拡大に伴い、合弁会社である千葉フェノール(出資比率:三井化学55%、出光興産45%)の生産能力増強を決めたと発表した。 デボトルネック方式により、フェノール設備を現有年産20万トンから23万トンに、アセトン設備を同6万トンから8万トンに増強する。06年1月に着工し、同4月完工の予定。 アジアでのフェノールの用途は、ビスフェノールA向け及びフェノール樹脂向けがそれぞれ45%を占めている。ビスフェノールAは、住宅建設や電子材料分野等で市場が拡大しているポリカーボネート樹脂、塗料や電気・電子部品分野等に広く用いられるエポキシ樹脂の原料となる。 また、フェノール樹脂は、自動車のブレーキパッドや強化ガラス等、広い分野に活かされている。 アジアでのアセトンの用途は、主に溶剤用途で約65%を占めている。他にビスフェノールA向けが約20%、ポリメチルメタクリレート樹脂の原料であるメタクリル酸メチル向けが約15%。 アジアにおいては、住宅建設・電子材料分野向けの需要が旺盛で、フェノール、アセトンともにビスフェノールA、フェノール樹脂及び溶剤等の市場が拡大しており、今後もその需要は10%程度の高い伸びが見込まれているため、今回、生産能力の増強を決めた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1135666358.pdf |