2006年01月05日
主要石化品の11月の輸出も過半が前年超えに
オレフィンなど多くの製品が大幅増を記録
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 主要石油化学製品の昨年11月の輸出通関数量は、10月に続いて過半の製品が前年同月の実績を上回った。合計21の主要品目のうち12品目が前年超えとなっている。
 最大の輸出先である中国の需要家の多くが長期の買い控えで適正規模を割り込んだ在庫の補充に相次いで乗り出したことが最大の要因と分析する関係者が多い。
 
 オレフィンをはじめ多くの製品が前年同月を大幅に上回っている点が注目される。EGの73.5%増、エチレンの41.9%増、酢酸の38.9%増PVCの33.2%増--などが特に目を引く。
 その反面、EDC、PTA、カプロラクタム、PS、HDPE--などは引き続き前年を大幅に下回っている。BZも大幅割れに転じている。
 
 一方、1月からの累計は引き続き過半の製品が前年同期を割り込んでいる。9月までの中国向けの不振が響いてのもので、合計21品目のうち11品目が前年同期を下回っている。石油化学業界の大方の当初の予想に反する姿といえる。
 主要製品の昨年11月の輸出通関数量と1〜11月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
主要化学品の11月の輸出通関数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1136414598.xls