2006年01月06日
BZのUSCP、1月は246セントにアップ
原油の高騰が影響、3ヵ月ぶりに反騰
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ベンゼン(BZ)の米国の1月のコントラクト価格(USCP)はガロン当たり264セントに決まった。トン当たりでは738ドルとなる。

 最近のBZのUSCPは、昨年10月の310セントをピークに急降下、12月は218セントとなっていた。それが1月は一気に13%もの反騰となったわけ。

 この最大の要因は、世界的な寒波の襲来に伴う原油の国際スポット相場の高騰にあるというのが大方の関係者に共通した見方となっている。また、米国の石油精製企業の多くが1〜3月期に定修を予定していることや、アジア各地でSMやPHの新・増設工事が完工するためBZの需要量の拡大が必至の見通しにあることも少なからず作用したと分析する向きもある。

 アジアのBZの1月の価格も、新日石化学が12月よりトン当たり67ドル高い697ドルとすることで需要家各社の同意を取り付けたのに伴い全域で反騰している。このため、SMメーカーやPHメーカーは製品価格の修正の必要に迫られることになる。