2006年01月10日
プラ容器包装のリサイクルは引き続き順調
自治体からの引き取り量も2けた増が続く
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会によるプラスチック製容器包装(白色発泡スチロール製食品用トレイを含む)の引き取り量とリサイクル(再商品化)量は、ともに11月も引き続き前年同月の実績を上回った。
 
 同協会が容器包装リサイクル法に沿って11月中に全国の市町村から引き取った数量は4万1,743トンで、前年同月の実績を10.5%上回っている。また、再商品化事業者に委託してのリサイクル量は2万9,787トンで、9.0%増となっている。いずれもPETボトルと異なり順調に推移しているといえる。
 4月からの累積も、ともに前年同期を大幅に上回っている。引き取り数量は35万1,609トンで、前年同期比は20.2%増となっている。一方のリサイクル数量は22万6,784トンで、前年同期の実績を14.9%上回っている。
 
 リサイクル手法のトップは、依然としてコークス炉化学原料化が占めている。11月単月の処理量は1万3,221トンで前年同月を14.5%上回り、全体に占める構成比は44.5%となっている。かつてトップを占めていた高炉還元剤化は前年同月を52.8%下回り、構成比は9.0%まで縮小している。前年同月に対する伸び率が最も高いのはプラスチック製品化の54.1%増で、構成比も26.3%に上がっている。
 累計でもトップはコークス炉化学原料化が占めている。構成比は48.4%で、第2位のプラスチック製品化の25.7%を大きく引き離している。ただし伸び率はプラスチック製品化が60.4%で他を大きくリードしている。発泡スチロール製トレイは全量(11月は84トン、累計は572トン)がPS製品に加工されている。
 同トレイを除く「その他プラスチック製容器包装」の手法別リサイクル実績は別表の通り。

【関連ファイル】
プラスチック製容器包装の11月のリサイクル実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1136851604.xls