2006年01月12日
BPAの1Qのアジア価格交渉が決着
PC向けが1,450〜1,500ドルに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 三井化学などBPA(ビスフェノール-A)の大手メーカーとアジア各国の大手PC(ポリカーボネート)メーカーとの間で進められていた今年1〜3月期分の価格交渉がこのほど決着した。超大口はトン当たりCFR1,450ドル、中口は1,500ドルとなった模様。
 
 昨年第4・四半期の価格は1,550〜1,600ドルであった。したがって今年1Q分は100ドルの値下がりということになる。これは、昨年4Qの原料BZのアジア地域のコントラクト価格が前期に比べて102ドル安となった点を考慮してサプライヤー各社がユーザー側の値下げ要求を受け入れたもの。
 
 BPAのPC向けの消費量は全体の需要量の70%前後を占めており、需要地はタイ、シンガポール、台湾、韓国、中国と極めて広範囲におよんでいる。昨年の需給バランスは新規BPAメーカーの参入と一部既存メーカーの増設が作用して供給力過多となり、市況が大幅に下落した。
 しかし今年はPCメーカーの新増設が相次ぐので下期以降のバランスは極めてタイトになると見られている。