2006年01月13日
ナフサのスポット価格が各地で再度上昇
昨年11月いらいのトン550ドル超えが続く
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が再び高騰してきた。わが国の商社や石油ならびに石油化学企業が国際市場で契約している最近の先物価格の平均はC&Fベースでトン当たり550ドル強となっている。

 12日までの6日間連続の550ドル超えとなっており、それ以前の1週間の平均に比べると30ドル方上がっている。昨年11月の第3週に560ドル台を続けていらいの高値ということになる。中東や韓国からの輸入品にはプレミアムが加算されるので、直近の契約ものが入港する2ヶ月後のキロリットル当たりの円単位の価格の平均は、為替を115円と仮定した場合には4万5,200円ていどになりそう。国産ナフサだと4万7,200円という計算になる。昨年10~12月期の見込み価格とほぼ同じレベルに高どまりする可能性が出てきたともいえる。

 直近のスポット相場は、北西欧でも高騰している。アジア向け同様に原油のスポット価格が高騰していることに伴うもので、通常のパターンとは弱にアジア向けより10ドル前後高いレベルとなっている。