竣工した新工場

　日立化成工業は16日、中国子会社の日立化成工業(東莞)有限公司(本社:広東省東莞市、兼子章董事長)が、プリント配線板用感光性ドライフィルムの事業拡大を図るため、約16億円をかけて建設していた年産能力5,000万平方メートルの新工場がこのほど竣工し、生産開始したと発表した。

　中国では現在、日本など各国プリント配線板メーカーの生産シフト加速や、中国現地のプリント配線板メーカーの生産拡大などから、感光性フィルムの需要が急速に拡大しているが、同社は今後もさらなる増大が見込まれることから、生産能力を2倍の1億平方メートルに引き上げた。

　日立化成グループは、中国、マレーシア、日本に感光性フィルムの生産拠点、中国(上海、東莞)、香港、台湾、韓国、マレーシア、オランダにスリット拠点を持ち、感光性フィルム事業では世界トップシェアを有している。今回の東莞での生産能力増強により、2006年度には中国でのトップシェア獲得を狙う。

【日立化成工業(東莞)有限公司の概要】(05年12月末現在)
(1)社名:日立化成工業(東莞)有限公司
(2)所在地:広東省東莞市茶山鎮石大路茶山工業園
(3)資本金:2,390万US$
(4)設立:2002年7月30日
(5)株主:日立化成工業 93%、Hitachi Chemical Co. (Hong Kong) Ltd. 7%
(6)代表者:董事長兼子章
(7)従業員:190名
(8)事業内容:感光性フィルム、電気絶縁ワニスの製造及び販売
(9)生産能力(年産):感光性フィルム1億平方メートル、電気絶縁ワニス8,000トン

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1137388613.pdf

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