2006年01月16日
アジア地域のポリオレフィン市況が回復
1月納入分は1ヶ月前のトン100ドル高に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社によると、中国をはじめとするアジア地域のポリオレフィンの市場価格が1月に入って軒並み上昇してきた。

 最大輸入国の中国向けを例にとると、1月中の納入分のトン当たりのCFR価格はHP-LDPEとL-LDPEがともに1,100〜1,120ドル、HDPEが1,080〜1,100ドル、PPホモポリマーが1,100〜1,130ドルとなっている。
 最近のボトムである昨年12月初旬のレベルに比べると、全体に同100ドル前後高くなっている。11月中旬の水準に戻った計算になる。アジア各国の樹脂メーカーとトレーダの多くが原油のスポット相場の再騰に伴うナフサならびにオレフィンの国際市況の上昇に対応して相次いで打ち出した値上げ表明を、中国を中心とした同地域の需要家各社が受け入れてきたことによる。 
 サプライヤー各社は、今後もオレフィン市況が需給のタイト化もあって続騰すると判断、このためポリオレフィンの2月の納入分についてはもう一段の底上げを図る構えにある。