2006年01月17日
SMの生産と出荷、昨年はともに史上最大規模に
内需の縮小を輸出の大幅増がカバー
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が17日発表したところによると、SM(スチレンモノマー)の昨年の総生産量と総出荷量はいずれも04年の記録を抜いて史上最大規模となった。
 
 総生産量は339万6,882トンで前年を2%上回り、総出荷量は352万551トンで同じく前年比が2%増となった。
 出荷のうち国内向けは194万3,921トンで6%減になったが、輸出が157万6,639トンで13%増えて内需の落ち込みをカバーした。
 内需の減少は、最大消費分野のPSをはじめABS、EPS等SMの原単位の大きい誘導品が軒並み減産となったことによるもの。前年超えは合成ゴム向けにとどまっている。
 
 一方の輸出の大幅増は「大口消化先の中国の需要がPSやEPSの自給化の進展で引き続き活発であったためで、欧米からの中国などアジアへの流入量が昨年は減少したこともわが国のSM業界にさいわいした」(小熊道郎・同工業会副会長、新日鉄化学取締役SEO)という。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1137477567.tif