2006年01月18日
PSPの05年の総出荷量、前年比98.9%に
製品の薄肉化が影響、主力のトレー反が2%減
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が18日に集計したところによると、同シート(PSP)の05年の総出荷数量は11万6,370トンとなった。前年の実績を1.1%下回っている。最大消費品種のトレー反用が2%減の4万9,670トンにとどまったことが大きく影響している。全体では98年をピークに7年連続の縮小となった。
 
 98年の総出荷数量は14万3,440トンであったので、05年までの7年で19%減った計算になる。ただし、同シート業界では縮小の要因は専ら製品の薄肉化による軽量化にあり、枚数ベースでは逆に着実に増加を続けているはずと分析している。同業界筋によると、代表的品種のトレー反用を例に取った場合、98年当時1〓当たり200グラムであった製品重量が現在では150グラムになっているという。つまり7年で25%方の軽量化がはかられたというわけで、したがって重量ベースの出荷量が7年で19%減にとどまっていることは枚数ベースの出荷が逆に年々拡大を続けてきたことを雄弁に物語っているにほかならないと指摘する向きが多い。
 05年の重量ベースの実績が1.1%減となったのも、薄肉化がさらに進展したせいと分析する関係者が多い。
 もっとも、スーパーなど需要家各社による薄肉化ニーズは今後もなお拡大していく見通しにあり、そうした要求に同シート各社が強度の維持とのバランスをはかりながらどこまで対応していくかが注目される。
 
 PSPの05年12月ならびに年計の出荷実績は別表の通り。単位はトン。

【関連ファイル】
PSPの05年12月と年計の出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1137593977.xls