2006年01月23日 |
アジア地域のセンターの春の定修がスタート |
タイ・オプティマルを皮切りに計画が目白押し |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
アジア地域におけるエチレンプラントの春の定修がいよいよ来週明けから各地でスタートする。 最初に定修に入るのは、タイのオプティマルの年産(以下同)60万トン能力プラント。3月末まで運休となる見通し。このあとは、山陽石油化学・水島の50万4,000トン、昭和電工・大分の65万3,000トン、東ソー・四日市の52万7,000トン、マレーシア・タイタンの25万トン、韓国・LG石油化学の76万トン、同・三星綜合石油化学の60万トン--の各プラントが3月初旬から4月上旬にかけてそれぞれ工期1ヶ月の定修に踏み切る予定。さらに5月から6月にかけては、京葉エチレン・千葉の75万7,000トン、三菱化学・鹿島の41万トン、タイ・TPIの35万トン、台湾・CPCの50万トン--の各装置が定修で運休となる見込み。 アジア地域における今年上期の定修による運休プラント数は合計11基を数え、昨年上期を2基上回ることになる。 また下期も多くのセンターが定修を計画している。順に挙げると、大阪石油化学・堺が48万9,000トン、東燃化学・川崎が51万5,000トン、シンガポール・PCSが51万5,000トン、インドネシア・チャンドラアスリが52万トン、台湾・FPCが70万トン、出光興産・徳山が67万トン、韓国・YNCCが49万トン、同・SKが67万5,000トン、タイ・TOCが38万5,000トン、台湾・CPCが40万トン--の各設備を運休する計画。合計10基で、前年を同じく2基上回る。 その一方の新・増設は、2月から稼動を開始する中国のCNOOCの80万トン設備と6月に完工する韓国・LG石化の10万トン、それと11月完成予定のYNCCの35万トンだけ。需要は中国を中心に着実に伸びる見通しなだけに需給は全体にタイトバランスで推移する公算が濃厚といえそう。 |