2006年01月26日 |
汎用4樹脂の05年の出荷、主力品種が軒並み縮小 |
ポリオレフィン3樹脂は4Qが好転 |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は26日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の05年における需要分野別の出荷実績をまとめた。 それによると、各樹脂の年計の総出荷の前年比は、PPの3%増を除き他の3樹脂は全てマイナス成長となっている。LDPEは2%減にとどまっているが、HDPEとPSはともに7%減の大幅減となっている。うち国内向けも、PPだけが2%増と着実な伸びを遂げているが、他の3樹脂はLDPEが2%減、HDPEが3%減、PSが6%減と軒並み前年を割り込んでいる。 もっとも、4樹脂のうちポリオレフィン3樹脂のそれぞれの出荷合計の下期、特に10〜12月期は上期に比べて全て好転している。10〜12月期の前年同期比は、LDPEが2%増、PPが3%増で、HDPEは2%減となっているものの、国内向けは1%増えている。 ただし、国内向けの年計では、各樹脂の最大消費品種が4樹脂全て前年を下回っている。LDPEのフィルム用は3%、HDPEの同じくフィルム用は6%、PPの射出成形用は2%、PSの包装用は5%それぞれ前年を割り込んでいる。 PEのフィルム用の減少は、中国をはじめとしたアジア各国からの製品輸入の増加によるものと見られる。PPの射出成形用の縮小は、日用雑貨が7%減ったため。注目の自動車部品用はわずか1%ながら前年を上回っている。 PSの包装用の不振には、発泡製品をはじめとした各種容器包装の薄肉化の進展が大きく影響したと見られる。反面、前年を上回った品種の中では、HDPEとPPのフラットヤーンと繊維用がともに大きな伸びを遂げている点が注目される。 なお、PPの総出荷量は4年連続の前年超え。LDPEは1%の微増が3年続いたあとの4年振りの前年割れ、HDPEは04年が前年の横並びとなったのを除いて00年いらい6年で5度目の前年割れとなっている。PSは3年連続で前年を下回っている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1138246834.doc |