2006年01月27日
中国の化成品輸入、05年も多くが引き続き増加
EG、PTAが2けたの伸び、エチレンも大幅増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国が05年に輸入した化成品の数量は、引き続き多くが前年の実績を上回るかたちとなった。
 05年春にBASF/揚子江がエチレン年産60万トンの、またbp/上海石化が同90万トンのそれぞれ大型石油化学コンプレックスを立ち上げたものの、依然として誘導品の需要の一定量を輸入に依存せざるを得ない点が浮き彫りになっている。主要化成品の中ではポリエステル繊維原料のPTAとEGの2けた増が目を引く。
 
 また、エチレンの年間輸入量も大幅に増えている。総輸入量は11万1,398トンで前年を64.9%上回っている。うち5万9,250トンは韓国から、そして4万524トンは日本からの持ち込みであり、2カ国合計で全体の89.6%を占めている。前年比は韓国品が69.6%増、日本品が32.4%となっている。
 
 中国によるオレフィンと主要化成品の05年の年間輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。カッコ内は前年比。
 
 ▽エチレン=111,398(164.9%)
 ▽プロピレン=188,763(88.5%)
 ▽SM=2,812,049(97.3%)
 ▽VCM=898,246(100.3%)
 ▽EG=4,000,342(118.0%)
 ▽PTA=6,491,331(113.5%)
 ▽AN=316,409(99.3%)
 ▽PH=291,333(103.6%)