2002年05月13日
2001年度の合成樹脂特恵輸入、前年度並の129億円に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:財務省

 財務省は30日、2001年度の特恵関税品目輸入実績を発表した。ポリオレフィンなど合成樹脂(項名13)の輸入額は129億4583万円で、前年度の130億2000万円に比べて99.5%とほぼ横ばいだった。シーリング枠消化率も76.6%で、前年(76.9%)とほとんど変らなかった。
 
 わが国の特恵関税制度は、2000年度に運用方針が変り、合成樹脂関係では、わが国に大量輸出していた韓国、台湾、シンガポールなどが特恵受益国の対象から除外された。2001年度には制度そのものの改正によって、管理方式を月別に統一したほか、シーリングの特定国枠を全体枠の5分の1(従来は4分の1)に縮減、さらに特恵税率の調整などが実施された。
 
 しかし「項名13」でみる限り、結果的には大きな影響は出なかったようで、01年度も前年度並の輸入が行われた。むしろ国内需要の低迷が続いている中だけに、特恵各国の輸出意欲の高さが見られたともいえそうだ。
 
 2001年度特恵適用輸入額の国別内訳は以下の通り。(単位:百万円、未満切捨て、カッコ内は2000年度実績)
◇タイ  3851(4794)
◇サウジアラビア  4371(3723)
◇マレーシア  2487(2161)
◇中国  913(1131)
◇フィリピン  701(320)
◇インド  582(758)
◇インドネシア  32(113)
◇ブラジル  5(11)
◇合計  12945(13020)