2006年01月27日
環境省、樹脂サッシ窓を庁舎に採用
省エネ対策の一環で執務室の断熱化を率先
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:環境省

 環境省は平成18年度において、塩ビサッシと二重ガラスの組み合わせによる断熱窓を本庁舎の窓に採用することになった。「庁舎内の温室効果ガスの排出量を削減することを目的としたもの」(同省地球環境局小林局長)で、霞ヶ関の合同庁舎の一部フロアの既存のアルミ単層ガラス窓の内側に樹脂サッシ窓を設置して省エネを図る。

 国の行政組織が省エネ対策のひとつとして樹脂(塩ビ)サッシによる断熱・高気密窓を庁舎に採用するのはこれが初めて。これがモデルとなって、温室効果ガスの排出量の増加に悩む多くの省庁の間で今後は樹脂サッシ窓が大きく注目されることになりそう。

 同省が樹脂窓の採用を決めたのは、各府省の局長クラスで構成される地球温暖化対策推進本部幹事会が昨年12月27日に開催された会合において政府が事務および事業活動に関して実行すべき緊急的かつ重点的な温暖化対策を検討した結果、庁舎の省エネ改修も重要テーマの一つとの結論が得られたため。

 18年度の一般会計予算の一部を使って同省が入っている霞が関の合同庁舎の一部のフロアの窓を省エネ型に切り替える計画。予算規模は明らかにされていないが、初年度分は1,500万円から2,000万円の間になるのではないかと見られる。実施計画の詳細は3月までに煮詰められる。