2006年01月30日
カーボンブラック協、06年の需要見通しまとむ
05年実績見込みの1.9%増と予想
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(行政/団体)
【関連企業・団体】:なし

 カーボンブラック協会は27日、同協会がまとめたカーボンブラックの06年の需要見通しの概要を明らかにした。
 同協会の予想数量は95万7,115トンで、05年の実績見込み量の1.9%増となっている。5年連続の成長を遂げて史上最高の規模になるとの見通しである。
 消費量が圧倒的多数を占めるタイヤ用については、2.1%増の70万430トンを見込んでいる。自動車タイヤの輸出が一段と活発になるとの判断による。
 ただし、タイヤ用を中心とした総需要量のうちの18万2,369トンはタイをはじめとした海外からの輸入で占められるとの予想になっている。06年の輸入量は05年の実績見込み量を6.9%上回るというのが同協会の推定。したがって、国産品の伸びは0.8%にとどまる計算になる。
 
 今回の同協会の需要見通しは、日本自動車タイヤ協会がまとめた自動車用タイヤの需要見通しと日本ゴム工業会が作成したゴム産業全体の需要推定を重要な参考材料にしてまとめられたもの。日本自動車タイヤ協会の見通しは前年比1.4%増、また日本ゴム工業会の予想は2.4%増となっており、カーボンブラック協会ではこうした両需要業界団体のデータに同協会自身でまとめたカーボンブラックの輸出・入見通しを加味して最終結論をまとめたと説明している。
 カーボンブラック協会がまとめた06年の需要見通しの内容は別表の通り。

【関連ファイル】
カーボンブラックの06年の需要見通し
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1138575973.xls