2006年01月30日

東ソー、2月から液体か性ソーダ 最大10円値上げ

【カテゴリー】：市況（原料/樹脂/化成品） 【関連企業・団体】：東ソー

東ソーは30日、液体か性ソーダの値上げを発表した。2月出荷分から1キログラム当たり最大10円(固型換算ベース)幅で実施する。上げ幅は「一定の工場手取価格」を確保するとの観点から、適正な販直費を考慮し、需要家ごとに個別に設定する。 　電解をめぐる事業環境は、原燃料・資材価格の高騰・高止まりから、製造コストや物流費の上昇など厳しい状況が続いているが、中国などアジア地域の経済成長により、原塩や石炭などの需給がひっ迫しつつある。今後安定供給を続けていくためには、世界で一番安いとされてきた、日本の「国内向け工場手取価格」を改善せざるを得なくなった。 　一方、か性ソーダの国内需要は堅調に推移しているが、事業撤退により国内生産能力は今年、年間165千トン減少する見込みで、需給バランスとしては一層厳しい状況が予想されている。同社は液体か性ソーダにあわせて、固型か性ソーダの値上げも検討している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1138592567.doc