2006年02月01日
三菱樹脂、研究開発棟を新設へ
来年3月竣工、高機能商品の開発拠点に
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品、新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱樹脂
外観

 三菱樹脂は1日、同社創業60周年の記念事業の一つとして同社長浜工場内に高機能商品の開発拠点である研究開発棟を新設すると発表した。3階建てで延床面積は7,020平方メートル。着工は今年4月、完工は来年3月の予定。所要資金は内部の各種研究開発機器を含めて約15億円となる見込み。
 
 今回の研究開発棟は、同社がかねてからの経営の基本課題に掲げている「収益力の高い開発型企業の実現」に不可欠なR&D体制の充実・強化を図るとともに、顧客や社会のニーズにより的確かつタイムリーに応えられる新商品の開発を加速させていくことを主眼に建設されるもの。

 (1)高機能商品を生み出す高分子材料技術、多層化・複合化技術、延伸配向技術等の各種基盤技術の強化(2)新しい機能を付与する次世代基盤技術の構築(3)それらの技術の融合・結合による差異化商品の創造の3点を活動の重点課題に掲げていく。ただし、「顧客と共に新商品を共創していく場としても大いに活用していきたい」(柴田喜三・同社執行役員)という。
 
 当面は、(1)一括超多層高密度プリント配線基板材料や複合ディスプレー材料などの電子機能材(2)植物由来フィルム・シートなどの高機能・高付加価値フィルム等の新商品の研究開発と、表面機能化技術、光学機能化技術、ナノ材料活用技術等の基板新技術開発に特に力を入れていく考え。こうしたことによって、現在38.8%のレベルにある対売上高新商品比率を07年末には50%に引き上げたいとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1138765705.doc