2006年02月02日
経産省、クライオワン 再発防止策報告まとむ
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省原子力安全・保安院は、クライオワン製の低温液化ガスの脚部の設計不備問題で、同社及び高圧ガス保安協会から、概要以下の通り報告を受けたと発表した。
 
<クライオワンからの報告>

(1)同社は、過去に製造・販売した全数が5,173基で、そのうち耐震設計基準に不適合なのは99基であることを最終確認。

(2)同社は、すでに着手している使用停止等の緊急処置の完了を急ぐとともに、恒久措置についても関係者との間で調整を進める。

(3)同社の設計不備の原因は、設計計算者の理解不足及び不十分な社内チェック等であり、クロスチェックの確実な実行等の再発防止策をとる。

<高圧ガス保安協会からの報告>

(1)協会として進めていた耐震設計基準への適合性調査について、クライオワン社との間で最終確認結果の整合性の確認ができた。

(2)同協会による同社設計不備の見落とし等の原因は、検査行為の不徹底と不十分な協会内チェック等であり、クロスチェックの徹底等の再発防止策をとる。

(3)同協会が他の同種設備の製造事業者についても確認した結果、基準に不適合なものはなかった。

(4)同協会では、今回の件を受けて、関係者の処分を行う。