2001年09月05日
日化協が基本認識「経済状況さらに悪化」
生産減少と在庫増、今後の影響懸念
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会は5日、最近の経済動向に対する化学産業の見方が“さらに悪化している”とする同工業会の基本認識を発表した。
 それによると、「生産」はアメリカ経済の減速から世界経済の同時減速へと悪化が広がったことから輸出が減少し、“鈍化”を招いている。「消費」も失業率の悪化などから個人消費はほぼ横ばいながら足元は弱い動きとなっている。設備投資や企業収益は横ばいと分析している。
 こうしたことから化学品は昨年後半から基礎化学品を中心に生産が減少している。出荷も前年比横ばいで、在庫は急激に増加しており、「今後の生産活動への影響が懸念される」としている。