2006年02月02日
BZの2月の価格、USCPも大幅アップ
ガロン当たり286セントに決定
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、米国におけるBZ(ベンゼン)の2月のコントラクト価格(USCP)は1ガロン当たり286セントに決まった。トン当たりに換算すると858ドルとなる。

 1月のUSCPに対して42セントのアップとなる。トン当たり50ドルの上昇である。昨年12月の同218セントを底に3ヵ月連続の値上がりとなる。米国のリファイナリー各社が原油の国際相場の上昇に伴うコストアップ分を製品価格に転嫁しようとして相次いで値上げを表明してきたことによるもの。

 1〜3月期の米国におけるBZの需給バランスは、米国のリファイナリーの間でプラントの定期修理を実施するところがいくつか出てくるためこれまでになくタイトになる見通しにある。今回の決定にはこの点も大きく影響したのではないかと見られている。

 もっとも、今回の決定にあたっては当初同300セントを提示するリファイナリーもあったが、需要家各社が上げ幅の縮小を強く求めたため多くが譲歩したと伝えられる。

 なお、アジア地域のBZの2月のコントラクト価格はトン当たり767ドルへの引き上げ(70ドルアップ)がすでに決定済みである。