2006年02月03日
三井化学、PTAの1月の対中価格を30ドル引き上げ
2月分はさらに30ドル高の920ドルを目指す
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はこのほど、中国のポリエステルメーカー大手との間でPTAの1月の輸出価格をトン当たりCFR890ドルとすることで合意した。
 昨年12月の価格に比べると30ドルの値上げとなる。当初同社では原料PX価格の上昇に対処して900ドルへの引き上げを狙っていたが、需要家各社が強く抵抗してきたため上げ幅を10ドル縮小した。三菱化学も、同じく890ドルで中国側ユーザー各社との話し合いをまとめたという。
 
 三井化学は、続く2月分については920ドルへの再引き上げを目指していく。中国の旧正月休暇が明ける来週早々からユーザー各社の説得に乗り出す。1月に続いての30ドル上げに挑戦していくことになる。これは、原料PXの価格が2月も続騰が必至となっていることに対応してのもの。
 PXのアジア価格は、昨年12月に900ドルであったのが今年1月には960ドルに引き上げられており、さらに2月分は1,000ドル前後に再修正される公算が濃厚となっている。