2001年09月05日
経産省、“戦略的技術開発”向けに大型予算措置を要求
「ライフサイエンス」や「環境」など4分野を対象に
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、財務省

 経済産業省は、平成14年度においても、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料--の4分野を重点的に推進すべき戦略的研究開発分野として位置付けていく方針を固め、総額1,382億7,100万円の予算措置を財務省に要求した。
 これは、新産業の創出促進を主眼としたもの。同じ4分野の研究開発を重点的に推進する今年度の確定予算を87%上回る規模であり、この要求が今後の関係各省庁間の調整作業の中でどのように取り扱われていくかが注目される。
 
 14年度の重点戦略4分野の主要開発テーマと要求予算額は以下の通り。
 「ライフサイエンス・プロジェクト」=207億2,400万円(13年度は119億1,900万円)。
 (1)健康維持・増進のためのバイオテクノロジー基盤研究プログラム=106億3,800万円。
 (2)生物機能活用型の循環産業システム創造プログラム=58億2,200万円。
 (3)健康寿命延伸のための医療福祉機器高度化プログラム=42億6,400万円。
 
 「情報通信プロジェクト」=378億1,200万円。
 (1)次世代半導体デバイスプロセス等基盤技術プログラム=165億4,100万円。 (2)情報通信基盤高度化プログラム=134億8,700万円。
 (3)新製造技術プログラム=64億3,400万円。
 (4)21世紀ロボットチャレンジプログラム=13億5,000万円。
 
 「環境・エネルギープロジェクト」=662億6,100万円。
 (1)革新的温暖化対策技術プログラム=174億1,100万円。
 (2)エネルギー環境二酸化炭素固定化・有効利用プログラム=129億円。
 (3)3Rプログラム=47億800万円。
 (4)化学物質総合評価管理プログラム=46億5,800万円。
 (5)固体高分子形燃料電池/水素エネルギー利用プログラム=206億1,200万円。
 (6)次世代低公害車技術開発プログラム=59億7,200万円。
 
 「ナノテクノロジー・材料プロジェクト」=134億7,400万円。
 (1)ナノテクノロジープログラム=98億1,300万円。
 (2)革新的部材産業創出プログラム=36億6,100万円。